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♪論理的思考の為のチェックリスト♪

 自分が、論理的に正しく考え・発言できるように、と心が けてきました。私自身もそうなのですが、討論すると、「論理的思考の「ろ」の字」も身についていない(ようにみえる)方が結構いる(というかほとんどで)ように感じます。 論理的思考ができる人・できない人を見比べると、そこにはかなり外見からわかる 「違い」のようなものがある、と発見しました。 これらの諸・外見は、あくまで「手がかり」(症候群)です。これらがあったからといって、「必ず」その人が論理的である「とはかぎりません」。また、「ない」から といって、必ずその人が論理的でないとは限りません。しかし、かなりの確率でこれ らの「外見」の有無とその人の論理性の「高・低」とが相関するとおもいます。
 「形から入れ」ということばもあります。まずは、これらの「外見」から一つ一つ 「まね」していくと(ただし、「正しくまね」すること)、貴女もすこしづつ論理的 思考・発話が身についていくと期待できるでしょう。 未知の人と出会ったときに、相手がどれほど論理的思考・発話ができる人物であるか を、「審査」するさいにも、以下のリストは大いに参考になるでしょう。 ただし、以下見ていただければわかるとおり、かなり私kiyoの「発話ぐせ」のバイアスがかかっているかもしれません。「気分転換」の一つとして、「自分がどれほど身についている」か、それぞ れの項目について、「○、△、×」をつけてみるのもおもしろいとおもいます。


<初級編>
・【「必要条件」「十分条件」といった単語を(不用意に「必要十分」などといわず に、それぞれちゃんと区別して)つかう。】
・【全称命題と存在命題とを区別して発言する。】
・【「絶対」「みんな」「日本人は」などと不用意に言わない。】
・【「昔」などと不用意に言わない。「現代」「今」「若者」という語を不用意につか わない。】
・【他人の発言にすぐには同意しない。】
・【体言止めを嫌う。】
・【文章の部分の省略を嫌う。】
・【文(文末)の肯定・否定をはっきり言う。】
・【「問題」を一文の疑問文で言える。】
・【「結論」を一文で言える。その際、意識しなくても、体言止めは避ける。】
・【「仮説」という言い回しを正しく使える。】
・【「少ない事例(サンプル)ですが、、、」と言う。】
・【「反例」という語をつかう。】
・【「挙証責任」ということを理解している。】
・【「四象限図」を正しくつかえる(虚偽の「二択問題」に陥らない)。】
・【チャートを必ずしも信用しない。】
・【「必ずしも、、、、ない」という言い回しが正しくできる。】
・【「論理的に独立である」という言い回しが正しくできる。】
・【「美言(美しい、耳にここちよい、ことば)」に警戒的である。「常識」「対抗常 識」の双方にたいして警戒的である。】
・【「その原因は、、、、」と言わずに、「その原因の一つは、、、、」と言う。】
・【ことばの定義(約定的定義)をはっきりさせようとする。】
・【「事実」と「評価・解釈」とを混同しない。】
・【「意見」と「感想」とを混同しない。】
・【言説の「出典」について注意を怠らない。】
・【「蓋然的」という単語を正しくつかう。】
<中の初級編>
・【「背理法(帰謬法)」を理解している。】
・【「日本人は」といわずに「多くの日本人は(日本人の多くは)」と言う。】
・【「かなり必要」「ほとんど十分」などと正しく言う。(「まったく十分ではない が、ほとんど必要である」などと言う)】
・【「善」と「真」(と「美」)とを混同しない。】
・【「モデル」ないし「理念型」について理解している。】
・【発言者の利害状況について注意を怠らない。】
・【「この論点については、賛否を留保する」などと言う。】
・【「論証負荷」ということを理解している。】
<中級編>
・【「疑似相関」を理解している。】
・【「論点先取」について理解している。】
・【「循環論法」について理解している。】
・【「無限背進」について理解している。】
・【思考・論述上の諸ルール・諸テクニック・諸マナーを、バカにしない。】
<中の上級編>
・【「ブレインストーミング」と「ディベート」の違いをわきまえている。】
・【「条件を緩めると、、、」などと言う。】
・【「任意の、、、」という言い回しが正しくできる。】
・【「公理」(ならびに「公理系」)について理解している。】
・【英文和訳が正しくできる】
・【「対偶」について理解している。】
・【「あなたの主張には、少なくとも三つの点で、疑義があります。」などと言う。】
・【「機能的等価物」について理解している。】
・【「カテゴリー・ミステイク」について理解している。】
・【「ミクロ経済学初歩」「マクロ経済学初歩」「ユーグリッド幾何学初歩」「古典力 学」「ゲーム論初歩」「詰め将棋」のうちどれか一つ以上をマスターしている】